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ヴィーガンは環境問題に影響を与える?ヴィーガンが地球温暖化を救うのか


環境への配慮を理由にヴィーガンを選択する「エンバイロメンタルヴィーガン」が増えているといいます。動物性食品を摂らない生活は、動物を搾取しないだけでなく、畜産業による環境破壊を減らすことにも繋がると言われており、ヴィーガン人口が増えていることは世界的に危機意識が高まっていることの現れかもしれません。


地球温暖化問題の専門機関である気象庁「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)」の報告によると、このまま地球温暖化が進めば、2100年頃までには、地球の温度は、1.1~6.4℃上昇、海面については、18~59センチ上昇するそうです。この数値の意味、氷河の減少や異常気象が、私達にどんな被害を及ぼすのでしょうか。今回は、ヴィーガンも関心が強い環境問題にスポットをあてます。



【目次】

1. 地球温暖化とは

2. ヴィーガンが環境保全につながる理由

3. 地球環境問題

  3−1. 北極問題

  3−2. 海面問題

4. 温室効果ガスは、なぜ増え続けるのか?

5. 地球温暖化とヴィーガン

  5−1. 森林伐採

  5−2. ヴィーガンで懸念される環境問題

  5−3. 国の対策

6. まとめ


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地球温暖化とは

そもそも地球温暖化とは、大気中にある二酸化炭素やメタンガス、フロンガスなどの「温室効果ガス」が増えすぎて、宇宙に逃げようとしていた熱が地表にたまりすぎてしまったために、地球全体の気候バランスが崩れる現象を指します。


温室効果ガス自体は、地球を暖かく保つ役割を果たし、生きものが住みやすい環境を作ります。地球にとってなくてはならないガスですが、急速に増加したことが地球温暖化の原因といわれています。



ヴィーガンが環境保全につながる理由

動物性食品は、植物性食品よりも多くの土地と水を使用し、製造過程でより多くの温室効果ガスを排出します。


2022年2月1日、カリフォルニア大学バークレー校のEisen教授とインポッシブルフーズのBrown社長は、段階的に畜産を廃止した場合、地球の温暖化効果は約30年間安定化し、今世紀中、世界の温室効果ガスの排出量を68%削減することと同等の効果があると発表しました。

つまり、動物性食品を一切口にしないヴィーガンの選択は、温室効果ガスを抑制することに貢献するというわけです。


参照:アニマルライツセンター/畜産を段階的に減らすことは温室効果ガスの68%を削減/https://www.hopeforanimals.org/environment/livestock-ghg-2022/



地球環境問題

北極の氷が溶けている、というニュース映像をよく見かけますね。これは気候の年間変動と、人間の活動が原因で起こる大気中の二酸化炭素濃度の増加による温暖化が関係しています。



北極問題

実は、北極海の海水は、専門家の予測を上回るペースで減少しつつあります。特に夏季の海氷面積は過去35 年間で約3分の2程度まで減少。このまま地球温暖化が加速した場合、今世紀半ばまでには、夏季の北極海の海氷がほぼ消失する可能性が高いと予測されています。こうした北極環境の急速な変化を背景に、北極に対する国際的な関心が高まっています。



海面問題

北極における環境変化は、地域にとどまりません。北極海における開放水面の拡大により、太陽光の吸収量が増加し、地球温暖化を強く増幅させることが判明しています。北極の気候変動の影響を受けやすい地理的位置にある日本やアジアにとっても、北極政策は重要な政策課題。


さらに、経済活動の拡大により、船舶からの汚染物質の流出・排出の増加や、汚染物質の大気への影響、開発に伴う汚染なども指摘されており、有効な対策を検討することが国際社会の新たな課題となっています。


参照:

総合海洋政策本部/我が国の北極政策/

https://www8.cao.go.jp/ocean/policies/arcticpolicy/pdf/japans_ap.pdf