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日本でヴィーガンは食材選びに困る?市場の動きや食材が売ってる場所を紹介


アインソフのティラミス
アインソフのティラミス

日本でもようやく広まってきたかに見える「ヴィーガン」という言葉。しかし、諸外国のような認知度や理解、商品やサービスはまだまだ足りないですよね。


たとえば、地球にも、動物にも、自身の健康にもメリットがあるヴィーガン食生活を試してみたくても、大都市以外では、カフェやレストランがほとんどありません。お店側も、そもそもヴィーガン人口が少ない日本で、ヴィーガン中心のメニューを導入することはリスクが高いと捉えています。


専門店以外のスーパーや小売店で、原材料表記だけを見て動物性原料不使用の食品を探しあてるのは困難です。本当にヴィーガン生活を続けていくことができるのか、誰もが不安に感じていることでしょう。


そこで今回は、現状のヴィーガン市場の動きや日本のヴィーガン推進状況とあわせて、食材を購入できる場所もご紹介します。


【目次】

  1. ヴィーガンの食材選びに困る日本と世界の違い

   1-1. 2030年までのヴィーガン市場規模と予測


2. 各国の最新事情

   2-1. 欧州

   2-2. 中国・アジア・インド

   2-3. アメリカのランチ事情

   2-4. フランスのヴィーガン専門店

   2-5. イギリスやアメリカのファストフード店


3. 日本のヴィーガン推進状況

   3-1. 「べジ議連」の活動

3-2.  「べジ・ヴィーガンJAS」


4. ヴィーガンの不満は解決されていくのか

  4-1.  ヴィーガン食品が買える店


5. まとめ


アインソフオンラインストア

ヴィーガンの食材選びに困る日本と世界の違い

アインソフ「天上のヴィーガンパンケーキ」
アインソフ「天上のヴィーガンパンケーキ」

2030年までのヴィーガン市場規模と予測

地球環境問題、動物福祉、健康に関する懸念から、動物性食品を摂取しない「ヴィーガン」、野菜中心の食生活を送る「ベジタリアン」、肉の摂取を減らす食生活を心掛けている「フレキシタリアン」人口が急増しています。


新型コロナウィルス感染症の世界的流行がさらにこの傾向を助長したとされる今、ヴィーガンフード(動物由来の乳製品や肉類を含まない食品)の市場規模は、2020年に197億ドル、2030年には363億ドルに達すると予測。


北米や欧州の先進地域を中心に問題となっている肥満や生活習慣病、乳糖不耐症人口の増加、健康意識の高い消費者の増加などもヴィーガン食品の需要を高めています。


日本でも、大豆ミートや植物性ミルクなどのプラントベース食品が少しずつ身近なものになってきました。家庭では食べたことがなくても、大手ファストフード店やコーヒーショップで、知らないうちに代替食品を口にしていたというケースも増えています。


海外では、すでにスタンダードともいえるヴィーガンやプラントベース食品ですが、まだまだオプションとしての位置づけに留まっているのが日本の現状です。


各国の最新事情


大豆や小麦などの植物原料から作られた、本物そっくりな代替肉。お米やアーモンド、ココナッツなどから作られるプラントベースミルク、チーズやバター。ヴィーガン食品市場は、こうした肉代替品と乳製品代替品が市場シェアを占めています。


また、街のお店では、サラダやスープなどのべジメニュー、プラントベース食品が必須アイテムとなっています。各国の現状をのぞいてみましょう。


欧州

世界保健機関(WHO)によると、EU加盟国では体重過多の人が増えていることが社会問題となっています。特にイギリスは、最も高いレベルの肥満が蔓延、この地域が最大の肉代替品市場に浮上しています。


ドイツやフランスなどでも、健康意識の高まりから代替肉需要が急増。主に西ヨーロッパの国々では、一人当たりの肉類消費量が減少し続けており、かわりに代用肉市場は、ブランド競争が激しくなっています。



インド・中国・アジア

インドや中国では、プラントベースのチーズ、アイスクリーム、バターなどの需要が増大。

仏教や道教などの信者であることがヴィーガンの理由とされる台湾の、ヴィーガン人口の割合は、13%(約300万人)に上ります。


アメリカのランチ事情

「オーガニック」や「ヴィーガン」のレストランやカフェがあることが、あたりまえになっているアメリカ。「プラントベースの専門店」も、食の選択肢のひとつとして登場しているそう。


フランスのヴィーガン専門店

3つ星、5つ星を獲得している一部のレストランやラグジュアリーホテルでは、伝統的なフランス料理がある一方で、動物性食材を使用しないメニューを提供しています。


うれしいことに、フランスのヴィーガン市場では、日本食材の需要も高まっています。100%ヴィーガン専門店「ナチュラリア」では、煎茶や玄米茶などのお茶、醤油や味噌などの調味料をはじめ、海藻や梅干し、そばなどの日本食材がヴィーガン需要としてある様子。



イギリスやアメリカのファストフード店

「クリーン・キッチン・クラブ(Clean Kitchen Club)」は、イギリスのヴィーガン・ファストフードチェーン。2020年の立ち上げから今ではロンドンで4店舗を展開していますが、1日あたり2,000食以上のヴィーガン食品が売れているとの報告があります。


現在、イギリスではほとんどのファストフードチェーンがヴィーガン商品を導入しています。今年に入って、スターバックスが植物性ミルクの追加料金を撤廃し、KFCとマクドナルドがヴィーガンバーガーの全国展開を始め、バーガーキングがヴィーガンチキンナゲットを発表するなど、ヴィーガン・ファストフード・ファンに多くの選択肢がもたらされました。


アメリカのファストフードチェーンは、より多くのヴィーガンメニューを展開中。ヴィーガンの人だけでなく、フレキシタリアンがこのプラントベース・ブームやトレンドを生み出していると結論づけています。


参照:Report.jp/世界のビーガン食品市場:製品種類別(乳製品代替品、肉代替品、その他)産業予測2021-2030年

https://www.report.jp/vegan-food-market-by-product-type/



日本食糧新聞/海外通信 外食ビジネスの新発想(58)アメリカのランチ最新事情/https://news.nissyoku.co.jp/restaurant/goushi20221017104338718



JETRO/NATURALIA(ナチュラリア)/https://www.jetro.go.jp/agriportal/trends/paris/naturalia.html



Business Insider Japan/マクドナルドの元CEOも支援! ビーガンのファストフードドチェーン「クリーン・キッチン・クラブ」に行ってみたhttps://www.businessinsider.jp/post-257895





日本のヴィーガン推進状況

アインソフジャーニー新宿店「サンクチュアリコース」
アインソフジャーニー新宿店「サンクチュアリコース」

「 べジ議連」の活動

日本ではまだまだベジタリアンやヴィーガンについての理解が不足しており、たとえば原材料に動物性由来のものが混入していることを店側も知らずに、ヴィーガンとして商品提供しているケースも見られます。


2019年11月に発足した「べジ議連」(ベジタリアン/ヴィーガン関連制度推進のための議員連盟)。明確な判断基準を表示するための「ベジタリアン・ヴィーガンJAS規格」の必要性が議論されはじめ、「農林水産省ベジタリアン又はヴィーガンに適した食品等JAS制定プロジェクトチーム」(以下、PT)も発足しました。※ベジタリアン・ヴィーガン食の製造や流通に携わる企業や東京都などにより構成。



参照:ベジタリアン・ヴィーガン議連/国会や官公庁でのベジタリアン・ヴィーガン食の導入などにみる「べジ議連」の活動とは/https://www.vege-vegan-giren.jp/blog/20210511


「べジ・ヴィーガンJAS」新設までの道のり

ベジタリアンやヴィーガン向けの食品に適合する日本農林規格(JAS)の新設を目指して、NPO法人 日本ベジタリアン協会が申出者となり、べジ議連やPTの活動を通して遂に農水省日本農林規格0025(加工食品).0026(飲食店)が2022年10月6日施行となりました。



内容には、用語の定義や適応範囲、飲食店などの管理方法、動物実験についての規定などが盛り込まれ、さまざまな議論・審議・決議を繰り返してきました。


これを受けて、特定非営利活動法人日本ヴィーガン協会は、ヴィーガン認証をJAS規格0025「ベジタリアン又はヴィーガンに適した加工食品」箇条4及び箇条5との適合を確認し、「日本ヴィーガン協会認証マーク」を提供すると発表しています。



参照:特定非営利活動法人 日本ヴィーガン協会/JASヴィーガン規格について/https://vegancert.or.jp/elementor-17641/



★豆知識★


JASについて

JAS(Japanese Agricultural Standards日本農林規格)は、「食品・農林水産分野において農林水産大臣が定める国家規格」。JASマークは、国内だけではなく海外に日本製の食品や農林水産品を輸出する際にも、信頼性の証となります。


JASの認証は、「国際的に通用するJAS認証の枠組みとして、国際的に広く用いられている国際標準化機構(ISO)で定める枠組みに準拠」するとされています。ベジタリアン・ヴィーガンに適した食品に関するISO規格は2021年3月に初めて発行され、今回もその規格を参考に規格案が作成され、議論が進められました。